安定か不安定か。

できれば安定の方が良いに決まってるけど、アカデミックな研究者を望む限り、このご時世、安定な職を得られることなんてほとんどありません。日本だって、助教、准教授、ほとんど任期制だし。アメリカだって、大量のポスドク+少数のファカルティーポジションという構図は一緒。日本では教授職、こっちではテニュアをとれば、一応安泰なのかもしれないけど、それは本当に一握りの人しかできず、まったく厳しい世界です。
一度きりの人生だし、自分が楽しいと思えることをして暮らしていきたいけど、なかなかすべて望む通りには行かないもの。
今日は、なんだかとても不安な気持ちにさせられてしまいました。

というのも、今日、日本でラボを持つPIと私のボスと3人で1時間ほど話をする機会をもらったのですが、その時の話題がこういう話。彼らに悪気はないし、彼ら自身、今のままの仕組みでは、優秀な若者がポスドクなんてやりたくない!ってどんどんカンパニーや、ビジネスにいってしまうことを危惧しての会話だったのですが、当事者の私としては、不安を煽られる意外の何ものでもありません。

まあ今まで考えてこなかった訳ではないし、自覚してなかった訳でもないし、こういう話を聞いたからといって何かが変わる訳ではないのだけど。。。かえって、現実を直視できて良かったと思うべきなんだと思うけど。。。普段は考えないようにしていることなので、ちょっぴり参りました。

まあ不安に思っていても仕方ないし、日々できることを一生懸命楽しんでやることにします。