永遠のゼロ

Mさんおみやげの本第二段。これまた一気読みしてしまいました。
もうやめられなくって。

人間として当然あるべき「生きることへの執着」、それを口にすることが犯罪となるような世の中、個々の人の生が紙くずのように軽かった時代に、その重さを主張し、なを生きることへの執念を燃やし続けたあるゼロ戦パイロットの話。

スミソニアン博物館に展示された零戦の展示を思い出しては、その飛ぶ姿を想像したり、特攻機の桜花の小ささを見たときの衝撃を思い出し、やるせない気持ちになりました。

全くこんな理不尽な世界がほんの70年前にあったのかと思うと、怒りと悲しさと悔しいようななんともいえない思いになります。でも逆に言うと、たったの70年で、こんなにも世の中の仕組みも思想も変わるってすごいことだと思う。人って本当に適応能力が高い生き物だと思う。

超おすすめ。