地震について思うこと

大自然の猛威を前にすると、ヒトの力って本当に小さい。
でも知恵があり、勇気があり、忍耐があるヒトの力の総和は計り知れないと思う。

海外のメディアの反応を見ると、これだけの巨大地震にも関わらず、
日本人のマナーのよさ、また予てからの経済、産業力の強さを褒め称え、日本の底力を信用し、期待しているのがわかる。
それをみると日本人の自分としては嬉しく思う。また、勇気付けられるヒトは多いと思う。そういう報道は多くして欲しい。

でも外からの承認ではなく、日本のマスメディア自らが、そういう報道をできないのかなと思う。
つまり、「海外メディアはこう日本を賞賛する」という報道だけではなく、
「いかに日本が強い国であるのか。底力のある国なのか」というのを独自の観点から報道してみるとか。

謙虚で慎ましやかなのは日本人の美徳であるけれど、自分たちの力を素直に信頼し、自信をもって外に示すのも時には重要。
そういう態度が国民に力を与えることになるのではないかと思う。
外からの評価は確認するために必要。でも内からの評価は強い力を与えると思う。
今後の日本のマスメディア報道に期待したいと思う。

それと「行われていない救助」「いかにひどく大きな地震だったか」を繰り返す報道するのも重要だけど、
悲惨であればあるほど悲観的な感覚が蔓延してしまう。
「実際に行われている救助」や、炊き出し情報、医療機関情報、物質困窮化でのサバイバル法など、これからの「生」に向けての報道を多くして欲しい。
せめて、小さな穴をほじくるのは如何なものかと思う。
無条件に楽観的になれという無責任さではなく、事実を十分踏まえた上で、その先の一歩に進む報道を積極的にして欲しい。
”Here is the same glass of water. One person says half of full. Another person says half of empty."
要は見方、話し方、捉え方。
事実は結局一つなのだから、私は"Half of full"の捉え方をして、周りにもそう伝えたい。

被害の全貌が早く究明され、多少なりとも普段に近い生活ができるようになることを、心から願います。